HW-9のフィルタを狭帯域化する2001年4月 |
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![]() 1年前に同じ水晶で6エレフィルタの実験をしてデータをとってありました。このときは、ネットアナHP8754Aを使い、信号源にはネットアナのスイープ出力でDCFM変調をかけたHP8656Bを使いました。330pF(段間680pF)をぶら下げた場合、帯域は計算値で553Hz、実測で約540Hz程度でした。ロスがやや大きくなりますが、帯域はちょうど手頃なので、今回も同じ容量を挿入することにしました。 外観は、オリジナルのフィルタよりもちょっと大きめですが、足を少し長めにして基板から5mmほど浮かしてやることで、うまく基板にも乗ります。 |
![]() こうやって見てみると、SSB用としても、簡易受信用というのがふさわしい特性です。これではやはり7MHzがつらいのもうなずけます。 |
![]() 上記の通過特性から、送信キャリアポイントは8.99535MHz、受信キャリアポイントはそれよりも700Hz上の8.99605MHzに取ることになります。 なお、手持ち水晶の関係で、フィルタにはTOYOCOM製を使い、キャリア用にはKDK製を使ったのですが、このKDK製が頑固で全然周波数が動かず、うまくシフトしてくれません。手製のVXO試験器で計ってみると、FCZのVXO-2コイルと20pF×2のポリバリコンをつけた場合、TOYOCOMが8.99482MHzまで下がるのに対して、KDK製は8.99757までしか下がらないことが判明しました。よって、キャリア用もTOYOCOM製に変更することにしました。 このTOYOCOM製の9.0000MHz水晶は、秋月電子で1個100円で売られていたものです。KDK製は、どこで買ったのか忘れてしまいましたが、袋に1個150円のシールが貼られていました。 |
![]() 入出力は、写真の通り元のフィルタとピンコンパチに仕上げてありますが、その他にIFアンプの電源やAGCラインなどは基板上でハンダ付けします。 |
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