JARL渡島檜山支部では、2014年8月17(日) 七飯町大沼の流山温泉施設において、福島県の子供たち向けの「ふくしまキッズ支援ラジオ製作会」を開催しました。
当日は、支部からのサポーター13名と、福島県からの子供さん17名が参加しました。
参加された皆さんで記念写真。 (すべての写真は、クリックで拡大します)
支部メンバーのサポート隊が集合し、初めての方もいらっしゃるので自己紹介を行います。
こうしたイベントは、楽しいので思わず笑みがこぼれます。
会場は、大沼の流山温泉のこの施設で行いました。
ここで、福島原発の近くにいた子供達を招待しての林間学校が営なわれていて、そのカリュキュラムの一環として、このラジオ製作会が開催され、ラジオキットは、17台+故障対応の予備セットということで揃えました。
会場に配線、工具類をセッティングします。準備は万端です。
製作会ではトラブル必須ですのでテスターを準備しています。
上写真は、JA8IRQ福島さんの自作した導電チェッカー、スイッチにより信号発生器に変わるというすぐれものです。
福島さんは、札幌在住の時には、青少年科学館で青少年に電子工作を続けていまして、そのノウハウのひとつがこれです。
まさに、アマチュアライクな逸品です。福島さんは、昨年11月に函館にQSYしまして支部メンバーとなりました。
さて、10時開催となりまして、この事業の窓口になっているJA8CZR 能登さん、そしてJE8HLA伊藤支部長の挨拶ではじまりました。
この「ふくしまキッズ支援ラジオ製作会」は、ふくしまキッズ実行委員会が実施している「2014夏季林間学校」のプログラムの一環として実施されています。
ふくしまキッズ実行委員会は、福島第一原発事故の影響を受け、様々なストレスを抱えた生活をしていて、少しでも自由にのびのびとした休みを体験してもらおうと福島の子供達を全国に招待し、子供たちへの教育事業をするとことで、多くの体験を作り出すことを目的としています。
支部では、この活動の一環として3年前から活動を展開しています。
今回は、原恒夫代表 「ラジオ少年」から工具一式を提供をしていただきました。
この場を借りまして、お礼申し上げます。
また情報労連から、ラジオ少年のラジオキット提供の支援をいただき、感謝申し上げます。
それでは、会場の様子を写真でレポートします。
ほとんどが、お孫さんのような子供さん達でして、インストラクターとの共同作業は見ていても微笑ましいシーンです。
函館弁を披露しながら奮闘する松坂さん、伊久留さんは、わかりやすく説明しています。
こうしたパーツで構成されています。
組み立てキットは、初心者に優しい内容でして、部品がこのように説明書についていますので間違って実装しないようになっています。
JA8ATG HARAさんが作成した手書きの実体配線図もついていますので、これを見ながらの作業です。
この実体配線図、頼りになりました。
基台に各パーツを取り付けていきます。
子供さんのハンダ作業は、むろんはじめての体験でして、最初はぎこちなかった動作も、作業を重ねるほどに板についてきまして、どんどん上達していきます。子供さんは覚えが早いですね。
このように、しっかりとハンダ作業です。
JH8NZQ岩館さん、製作方法をレクチャーしています。伊藤支部長もサポートです。
例年、サポーターとして参加しているJG8HOL親子さんです。
娘さんの指導ぶりも、とっても上手くなりました。
一緒に親子でこうしたことができるっていうことは、見てていてうらやましいものです。
さて、いよいよ最終段階です。真剣に作業しまして、この集中力は見事です。カメラ目線で完成してのVサイン。
サポーターと子供達のふれあい、いいもんです。
さて、いよいよ完成です。
アクリル板に、バリコン、スイッチがついていますので、組み立てた後も実用的なラジオとして使えます。
「聞こえるかな~~」 静かな外で受信音を確認します。 「ん、なんだ! これは」 「やった~ 聞こえます~~~!!!」 満面の笑みで報告をしてくれます。 これにも、思わずこちらもニンマリです。 |
やりました! 音がでました!。自分で作ったラジオが鳴った時の子供たちの驚きようは、以前、自分もそうしたことを体験した喜びを思い出してしまいます。
いつ見ても、この感動のシーンは、いいものです。
目先のことでは、夏休みのいい課題になったと思いつつ、いつか、この大沼での我々との出会いが、アマチュア無線に興味をもつことになれればという思いが横切ります。
アクリル板に、バリコン、スイッチがついていますので、組み立てた後も実用的なラジオとして使えます。
トラブルシューテングをする福島さん、TRBの原因をつきとめていきます。
私が、関わった2台は、一台が天ぷらハンダ、もう一台がTRの足の配線違いとなりました。
完成したラジオは、この用意した袋に入れて持ち帰ってもらいました。
かくして、福島の子供達とのラジオ作りを通じてのふれあいは終了しました。関係者の皆さん、ありがとうございました。
文・写真 JA8IOT