無線設備の更改の都合で3年に亘って中止となっていた函館市防災会議の災害非常通信訓練でしたが、JARL渡島檜山支部では訓練の必要性を感じて、平成24年3月11日(日)、この度初めて基地局を屋外に設置して、支部独自で非常通信伝達訓練をおこないました。
午前9時に2メーターFMの無線による、強い揺れの地震が発生したという訓練地震情報の発信を合図に、訓練が始まりました。この訓練情報を受信し参集可能な会員は函館市亀田中野町の道南四季の杜公園に参集頂きたいと呼びかけ、基地局の設置と運用をおこなうよう要請しました。今回、津波でも参集可能な高台の安全な場所に設定しました。
午前9時45分ころには9名の方々が参集し、タイヤベース基台とポール、3段GPを約10mHに仮設し、10時過ぎ早速情報収集を開始しました。会員のみならず一般局の参加も呼びかけ、函館市内はもちろん遠くは八戸市や奥尻町はじめ、七飯町、木古内町など各地からQRP局も含め、電話24局、画像5局から情報をお寄せ頂きました。
発信地の情報は、RSリポート、空中線、出力、運用場所の4点にとどめ、確実に送受することに主眼を置きました。当日の天気は曇り、最高気温プラス1度。途中雪がちらつき無線機にタオルをかける場面もありましたが、ほぼ予定どおり30分間の情報収集を終えて、11時すぎには撤収、訓練終了としました。
電話はJA8YUP函館市役所アマチュア無線クラブ、画像はJR8YFW函館アマチュアSSTVクラブの協力を頂きました。
この度は、持ち寄る無線機材や机等をあらかじめ役員数名に割り当てていましたが、災害非常時には誰が参集出来るか分からない状況となるので、訓練を繰り返すことで、現地に何が必要かを誰もが意識出来るようにしていきたいと考えています。
基地局の設置・運用をされた各局、各地から情報を送ってくださいました各局、たいへんお疲れさまでした。有難うございました。今後ともよろしくお願いいたします。
現地基地局スタッフ:
JA8CZR、JA8EJZ、JA8MEM、JL8NBK、JL8XRT、
JJ8GLM、JK8QPV、JE8GNN、JE8HLA (順不同)