50Mhz 200mW FM transceiver----50mfmph.gif
50MHzFM 200mW transceiver * After I made CW,SSB and AM transceiver, I decided to make FM transceiver. But I hate 144MHz and 430MHz. Therefore I decided to make it by 50MHz. In japan, 51.000MHz is calling channel. Another channel is 10kHz step. I had some CB crystals from 10.620MHz to 10.650MHz. Four times harmonics of these crystal becomes 42.48MHz to 43.68MHz. Therefore I will QRV on 51.000MHz , if I mix with 8.52MHz. I discovered 4.267MHz crystal from my stock of crystals. I wanted to use a ceramic filter for FM receiver with 455kHz. Therefore I must make one more convertor with 8.795MHz second local oscillator. I made it with 26.965MHz crystal and VXO. * Oscillator block is constructed with a transistor oscillator and push push doubler. Four crystals are changed by the relays. Two relays are changed with a rotary swith. I learned a push push doubler on the ARRL handbook. * I will explain about a transmitter. Microphone signal is amplified by the audio AMP. This signal modulates the frequency of the VXO oscillator. The coil of the VXO is made of FB801 ferrite. Variable capacitor is made by power diode. VXO signal is converted for 51MHz with high level mixer. The power amplifier is made by C class AMP. Output power of it become 200mW. * I will explain about a receiver. Please see the another page of my homepage in order to understand it. 2 transistor FM radio and 5 transistor 144MHz receiver is made to develop this transceiver. RF AMP and 1stIF AMP and 2nd IF amp are constructed with FET amplifier. 1st and 2nd convertor are constructed with single balanced mixer. It is safety way to make complicated gear that to use same circuit for the same purpose. After I made some local expedition, I add a RF attenuator between the antenna and RF input of the receiver. It is changed by turn over switch. * T1-T8 is FB801 trifiler 3 turn. T9 is FB801 monofiler 11t. See the another page about OZL coil series. * I could make many QSO from the 500 meter high , on the mountain.

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50MHz FM 200mW トランシーバー *
1993年、開局以来6年目にして、CW,DSB,SSB,AMと自作による運用を行い、次にFMにて本格的な運用をしてみたいと思って作ったのがこのトランシーバーです。私の住んでいる茨城県の土浦市近辺では、50MHzのFMは特にアクティブには運用されていません。そこで、週末に筑波山に登って、八木アンテナを仮設して、SSB運用の合間に空きチャンネルでCQを出して運用して、応答頂こうという運用形態を想定して作りました。50MHzでCQを出すには、メインチャンネル(呼び出し周波数)である50.100MHzで「これから50.030でCQを出します。各局応答お願いします。」のごときアナウンスをしてから、50.030でCQを出すのがしきたりになっています。あるいは、50.100で短いCQを出して、すぐにサブチェンネルに移っても良い様です。いずれにしても、想定した運用形態を実現する為には、50.100MHzとそれ以外の少なくとも1つの周波数を運用する必要があります。当初CB用のPLLーICの利用による複数チャンネル化も検討しましたが、初期のCB無線機のジャンクの水晶が10KHz飛びで入手できたので、これで 周波数計画を行いました。また、FM用のセラミックフィルターもジャンクで入手できたので、これを使用しました。ブロックダイアグラムをご覧ください。10.620から10.650MHzまでの4個の水晶を使って局発を作ると、42.48から43.68Mhzが発生します。そこで、その中の一倍低い周波数の42.48MHzを51.00にして送信する為には、8.52MHzでFMモジュレーターを構成する必要があります。私は、水晶を200個程度持っています。これを机にばらまいて、調べた所、ほしい周波数の半分の4.26790MHzの水晶があったので、これでVXOを作って4.26MHzにするには0.18%下に動かせばよいので、ちょうど良さそうです。また、受信時には42.48MHzで50.1から周波数変換すると、8.52MHzになるので、これをまた周波数変換して455KHzにするには、8.795MHzの第二局発が必要で、水晶を探してもちょうどの物がなかったので、26.965MHzのCB用水晶を源発振周波数で使い、さらにVXOで下に降ろして使う事にしました。26.965の1/3は8.988でこれで8.975を発振させる 為には2.1%も降ろさなくてはならないので、難しそうでしたが、大体水晶は3倍オーバートーンの場合と源発振周波数では1%程度ずれるので、ここだけ先行実験したところ、うまく目的の周波数が出てくれました。以下に各ブロックの説明をします。*
局発ブロックは、トランジスター発振器と2段のプッシュプッシュダブラーで構成されています。水晶はミニリレーで切り替え、リレーを2回路4接点のロータリースイッチで切り替えています。プッシュプッシュダブラーはARRLのハンドブックから勉強した回路で、大変確実に2逓倍してくれるので気に入って使っています。*
次に、送信ブロックを説明します。マイクの音声信号を1石で増幅して、バッファーで低いインピーダンスに変換し、ダイオードでクランプして、VXOに直接FM変調をかけています。4.26MHzは、普通VXOを作る10MHz近辺よりもずいぶんと低い周波数なので、直列コイルも大きなインダクタンスが必要です。なんとFB801に11回も巻いてつくりました。バリキャップも大きな容量が必要なので、TB−2という電源整流用のシリコンダイオードを使っています。シリコンダイオードでも逆電圧を掛けるとバリキャップとして使用できます。ただしQは低いので、その分水晶を2個並列にしています。この辺には2SC461や372というずいぶん古い型番のトランジスターを使っていますが、当時すでにジャンクの再利用でした。つぎのプッシュプッシュダブラーは、局発部と同じです。ハイレベルミキサーは普通のDBMと同じ目的です。ここの位の信号レベルであればわざわざハイレベルミキサーを使用する必要は無いのですが、日本には「大は小を兼ねる」ということわざがあります。後は、2段の電力増幅をして、送信機の出来あがりです。FM送信機では、リニアーアンプ とする必要が無いので、C級のバイアス無しで使っています。簡単です。 *
次に受信ブロックに関して説明します。455KHzの第二中間周波増幅回路から後の、検波回路と低周波増幅は、あらかじめFMラジオで研究しておいた回路です。2石式FMラジオや5石式144MHzFM受信機がこの受信部の基礎になっています。別のページをご覧ください。周波数弁別器は,ワイズ検波器と呼ばれている回路です。ワイズ検波器の出力インピーダンスはとても高いので、オーディオのアンプは、入力インピーダンスの高い物で構成する必要があります.それで、オーディオのアンプのフロントには,FETを使いました。FETと電力増幅のトランジスターは直結しています。高周波増幅、第一中間周波増幅、第2中間周波増幅すべて、1段のFET増幅器です。また、第一混合器も、第二混合器もシングルバランスドミキサーです。こういう風に同じ回路を組み合わせる方法は安全確実に複雑な構成の回路を作ためには、近道です。この受信機には、FMのリミッターが有りませんが、応答いただいた局はすべて59で受信できました。また、ボリュームも有りませんが別に必要を感じません。私のヘッドホンと耳に一番良い感度に検波段以降を合わせてあります。ただし、筑波山で 運用していて、ふもとのつくば市から応答されると、さすがに中間周波段が飽和してしまい、復調が困難になるので、アンテナと受信回路の間に20dBノアッテネーターをスイッチ切り替えで入れられる様にしました。*
T1からT8のコイルはFB801、トリファイラ3ターンです。T9のコイルはFB801、モノファイラ11ターンです。OZL何とかというコイルはFCZをまねて自分で巻いたコイルです。詳細はべつのページに説明します。*
実際に運用してみると、やはりFMは50メガといえども「ご近所ラグチュー用のモード」で、一般CQに応答してくれる局は、所詮SSBでもお会いした局ですので、あまり面白く有りません。それでも筑波山からは、200mWで関東一円とコンタクトできます。SSBを運用していて、「たまにはAMもやりましょう」という話は時々出ますが、「たまにはFMも」という話にはならない様です。

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